溶接板金加工のさまざまな方法

板金加工や金属加工で半世紀を超える実績と技術の蓄積をもち、工作機械や産業機械の部品やカバーなどの製造に携わってきた「市村工業」が、アルゴン溶接やCO2溶接について紹介します。

アルゴン溶接

アルゴン溶接

アルゴン溶接とは、タングステン電極を使い母材との間にアークを発生させ、その熱で母材及び溶接棒を溶かして接合する溶接方法です。タングステン電極からは、保護ガスの一種であるアルゴンガスが放出され、溶接時に起こる金属の酸化を防ぎ、溶接棒も溶着金属そのものの成分を用いることで、非常に精密な溶接が可能です。アルゴン溶接は、薄板など繊細な加工に向いており、気密性や美観性を要するカバーやタンクの溶接に使用します。

アルゴン溶接の特徴
  • 電極が細く、精密な溶接を行うことができます。
  • 薄板や中板などの繊細な金属加工に向いています。
  • 滑らかで光沢のある美観性を保つことができます。
  • 複雑形状の接合が容易に行えます。
  • 耐食性や靭性にも優れています。

CO2溶接

CO2溶接

CO2溶接とは、最も一般的な溶接方法のひとつであり、炭酸ガスを使用します。トーチコンタクトチップ で通電しアークを発生させ、その熱で溶接ワイヤー及び母材を溶かして接合する方法で、主に鉄の溶接でおこないます。溶接ワイヤーの送給が自動で行われることから、半自動溶接と呼ばれこともあります。

CO2溶接の特徴
  • 鉄やステンレスの溶接で使用されます。(アルミニウムなどの非鉄金属には使用できません)
  • 軟鋼材や高張力鋼材などの溶接に向いています。
  • 溶け込みが深く強度に優れています。
  • 1種類のワイヤーで溶接が容易に行えます。
  • あらゆる形状の溶接を行えます。

スポット溶接(点溶接)

溶接しようとする2枚の金属材料を接触させ、接触部を加圧しながら大電流を流すと電気抵抗による材料の発熱を利用し、局所的に溶融して接合する加工法。その特性により他の工法よりも軽量化が可能で、溶接時間も短いため作業効率が良い。

  • スポット溶接(点溶接)
  • スポット溶接(点溶接)

スタッド溶接

スタッドガンによってスタッドネジと母材を溶接する加工法。一瞬で溶接されるので熱影響が非常に少なく済むのが特徴です。一瞬で溶接できてしまうので、強度に難がありそうですが、適正電流で溶接を行なえば溶接強度も問題はなく、当社では周囲3箇所を補強溶接しています。

  • スタッド溶接
  • スタッド溶接

PickUP! 市村工業の溶接の特徴

創業58年の市村工業では、多数の熟練スタッフが在席しておりますので複雑な加工や他社で失敗した製品等もお任せ頂けます。溶接一筋の弊社職人によって製造された製品の品質は大手工作機械メーカー様にも大変評価して頂き、永年お付き合いさせて頂いている大きな要因となっております。また、職人の腕が必要な工程は熟練の職人が担当する一方、最新設備を充実させ、作業を自動化する事で低価格・高品質を実現しています。

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