西東京市産業ニュースで弊社が取りあげられました。

ネットワークで

共同受注を目指す

 

 

精密板金加工を専門とする市村工業株式会社は高精度工作機械のカバー類をはじめ、X線検査装置や自動車の部品、IT関連部品などを製造している。

創業は昭和32年。電気部品の組立からスタートし、鉄・ステンレスなどの精密板金加工やアクリル系樹脂のレーザー加工の分野で実績を積み重ねてきた。

武蔵村山市と長野県御代田町にある工場には最新鋭のレーザー加工機、NCプレスブレーキ、アルゴン溶接機など70台を超す機械を導入。長年培った加工技術とノウハウを生かして設計・試作から量産まで対応している。

特に薄ものの精密板金加工と溶接加工を得意とする同社は、シチズングループからの受注をメーンに、医療やIT分野でも取引先を増やしている。

近年、製造業においては非正規従業者の割合が高くなっているが、同社では「人を大事にする」という方針の下、派遣社員の正社員化を推進し、若手社員の技術の継承にも力を注いでいる。

製造業は今後、仕事が減っていくと予想される。その際、中小企業が競争して仕事を取りに行くのではなく、ネットワークを組んで共同受注できないかと考える市村社長は、賛同する多摩地域の企業を集めてグループ作りを進めている。

「中小企業は得意な分野が細かく分かれています。優れた技術を持つ企業が連携して共同受注できれば、大きな仕事ができるはず」と市村社長。

3年以内にグループを立ち上げ、インターネットを使った営業を開始する計画だ。